弓道を始めたい高校生の方や、その保護者の方にとって、まず気になるのは「道具にどのくらいの費用がかかるのか」という点ではないでしょうか。特に弓道で使用する「かけ」(右手の親指を保護する手袋)は、必須アイテムであり、購入が必要です。
この記事では、初心者が弓道を始める際に必要となる装備費用や選び方のポイントについて詳しく解説します。初期費用を抑える方法や、道具の購入タイミングについても触れていくので、ぜひ参考にしてください。
弓道の魅力を感じながら、必要な道具を無理なく揃えるためのヒントが満載です。
弓道のかけの値段は?高校生向けの装備費用ガイド
弓道における「かけ」(弓を引く際に使う右手の親指を保護するための手袋)は、弓道を始める上で重要な装備の一つです。特に高校生が弓道を始める際、かけの購入は避けて通れません。価格帯としては2万円~3万円が相場ですが、ブランドや素材、製造方法によって価格に大きな差が出ることがあります。
初心者向けには比較的手頃な価格のかけからスタートするのがおすすめです。例えば、練習に慣れた後、より高品質なものに買い替えることで、自分の成長に合わせた道具を使うことができ、結果的に効率的な練習が可能になります。また、かけは長期間使うものなので、素材の耐久性やメンテナンスのしやすさも選ぶ際の重要なポイントです。
最初に選ぶかけが自分に合わないと、練習中に痛みを感じたり、正しい射法が身につかなかったりすることもあります。そのため、試着してから購入することが重要です。多くの弓具店では、手形合わせなどのサービスを提供しており、自分の手に合ったサイズや形状のかけを見つけやすくなっています。
弓道の基本装備と費用について
弓道を始めるには、かけ以外にもいくつかの装備が必要です。基本的な装備としては、弓道衣(上衣と袴)、かけ、ゴム弓、矢が挙げられます。それぞれのアイテムは、弓道を行う上で重要な役割を果たします。
まず、弓道衣は、弓道の礼節や精神性を体現するための装備です。弓道の美学や姿勢を整えるため、見た目の美しさも含めて重要です。弓道衣は上下セットで1万~1万5千円程度で販売されています。これには、上衣、袴、角帯、足袋、そして女性の場合は胸当てが含まれます。多くの道場や部活では、初期費用を抑えるためにセット販売が行われていることが多く、初心者向けの入門セットも手に入れやすい価格設定になっています。
また、矢についても考慮が必要です。初心者にはジュラルミン製の矢が推奨され、価格は6本セットで1万3千円~2万円程度です。矢は消耗品であり、特に羽部分が傷みやすいため、定期的に買い替える必要がありますが、最初の数年は1セットで十分です。
高校生が弓道を始める際の初期費用
弓道を始めるにあたり、かけや弓道衣などの基本的な道具を揃える必要があります。高校生が弓道を始める際の初期費用は、学校や部活動のサポートによって異なりますが、一般的には4万円前後が目安です。
多くの弓道部では、初心者向けに弓や矢を貸し出しているため、これらの費用は初期段階では考慮しなくて済みます。ただし、かけや弓道衣など、個人用の装備については自分で購入する必要があります。かけの他にも、ゴム弓(価格は約2千円~3千円)や、巻き藁矢(1本約1千円~3千円)などの道具も必要になることがあります。
また、遠征費や試合参加費、段位認定試験の費用など、部活動の活動によっては追加で費用がかかることもあります。最初から全てを揃える必要はありませんが、活動を続けていく中で少しずつ必要なものを揃えていく形になります。
かけの種類と選び方
弓道においてかけには大きく分けて三つがけと四つがけという2つの種類があります。三つがけは親指、人差し指、中指の3本を保護するタイプで、初心者に適しています。三つがけは指の自由度が高く、扱いやすいため、高校生が最初に選ぶ場合はこのタイプが一般的です。
一方、四つがけはさらに薬指まで保護し、強い弓を引く中級者や上級者向けです。弓力が20kg以上になると、四つがけを使用する方が多くなります。四つがけは、より強い力で弓を引ける分、指にかかる負担も少なく、長時間の練習にも向いています。
選び方のポイントとしては、自分の手にフィットするかどうかが最も重要です。かけが手に合わないと、弦を引いた際に痛みを感じたり、正しい射法が身につかない原因になります。また、素材や硬さにも注意が必要です。鹿革が使われたものが一般的で、手に馴染むまで時間がかかることがあるため、購入後すぐに使えるように柔らかい素材を選ぶのも一つの手です。
高校生向けのかけの相場
高校生が購入するかけの相場は、一般的に2万円~3万円程度です。この価格帯のかけであれば、初心者から中級者まで十分に対応できる品質のものが揃っています。価格が安いものは約1万5千円程度からありますが、耐久性やフィット感に欠ける場合があるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。
高級品になると5万円以上するかけもありますが、初めて購入する際にはそこまで高価なものを選ぶ必要はありません。価格が高いからといって必ずしも使いやすいとは限らず、初心者はむしろ手頃な価格のものからスタートし、練習を通じて自分に合ったものを見つけていく方が良い結果に繋がることが多いです。
弓道部における弓具の購入タイミング
弓道部での活動では、最初は学校が所有する弓や矢を使って練習するのが一般的です。個人で弓や矢を購入するのは、練習が進み、技術が安定してきた1年目以降が一般的です。弓は特に高価で、初心者がいきなり購入する必要はありません。
かけや弓道衣などの基本装備については、早い段階で購入する必要があります。特にかけは、自分の手に合ったものを早めに使い始めることで、正しい射法を身に付けやすくなります。購入のタイミングは、部活動の進行状況や練習頻度によって異なりますが、無理に高価な道具を揃える必要はありません。
弓道用手袋「かけ」の手入れと長持ち方法
かけは高価な道具であり、正しい手入れを行うことで長持ちさせることができます。かけの主な素材は鹿革です。革製品は湿気に弱いため、使用後は乾いた布で表面の汗や汚れを拭き取り、直射日光を避けた風通しの良い場所で乾燥させることが大切です。
さらに、定期的に革専用のオイルでケアすることで、革が硬くならず、長持ちします。使用中は自然に手に馴染んでくるものですが、硬くなってしまうと引きにくくなるため、早めのケアが必要です。また、かけを長期間使用しない場合でも、乾燥しすぎないよう保管場所に注意しましょう。
かけの購入時のポイント
かけを購入する際には、手のサイズに合っているかが最大のポイントです。かけが大きすぎると弦を正確に引くことが難しくなり、逆に小さすぎると指に負担がかかり、痛みやケガの原因になります。弓具店では手形合わせサービスがある場合も多いので、活用することをおすすめします。
また、素材や耐久性、フィット感も重要なポイントです。かけは長く使うものなので、最初にしっかりとした品質のものを選びましょう。購入後のメンテナンスも考慮して、手入れがしやすいかどうかも確認しておくと安心です。
学校や部活動での弓具貸し出し状況
多くの高校の弓道部では、初心者向けに弓や矢を貸し出しています。これにより、弓や矢の購入を急ぐ必要がなく、最初は部活動を通じて練習に必要な装備を揃えることができます。特に初心者にとっては、弓の選び方や矢の使い方が分からないことも多いため、学校での貸し出しは非常にありがたいサービスです。
ただし、かけや弓道衣などの個人装備は貸し出されないことが多いので、自分で用意する必要があります。弓道部によっては、部費を使って一部の道具を補助してくれる場合もあるため、入部時に確認しておくと良いでしょう。
まとめ
弓道を始めるにあたり、高校生にとって重要な道具である「かけ」は、2万円~3万円が相場です。これに加えて、弓道衣や矢などの基本装備を揃えると、初期費用は4万円前後が目安となります。ただし、多くの弓道部では弓や矢を貸し出しているため、これらの費用は抑えられる場合があります。
かけは、自分の手にしっかりとフィットするものを選び、正しい手入れを行うことで長く使用できます。初めての購入時には、試着や手形合わせなどのサービスを活用し、自分に最適な道具を見つけましょう。長く続けるためには、自分に合った道具を選ぶことが大切です。